着物の着付けに必要な小物とは?部位の名称や役割、用語をご紹介します。

kimono fit®のフルオーダー

キモノフィットのフルオーダーとは、お一人お一人の体形に合わせて着物のサイズを調整して、お仕立てする方法です。

あなたにピッタリなサイズの着物をお仕立てするために、ご注文の際は、身長や腕の長さといったお身体のサイズをお伺いします。

採寸方法についてはこちら

kimono fit®のセミオーダー

数パターンの基本となる型紙があり、一部分をお客様の体形に合わせて調整してお仕立てする方法です。

キモノフィットでは、基本となる型紙を選定するために、普段着ているお洋服のサイズをお伺いし、着物の丈をお客様の身体に合わせるために身長をお伺いしております。

お太鼓(おたいこ)

お太鼓(おたいこ)結び

「お太鼓結び(おたいこむすび)」ともいいます。

もっとも基本的な帯の結び方です。

お太鼓結びは、江戸時代後期にお太鼓橋の完成を祝うお祭りで芸者がお太鼓橋に似た形に、帯を結んだことが発祥だといわれています。

フォーマルな着物には、丸帯(まるおび)や袋帯(ふくろおび)で「二重太鼓(にじゅうだいこ)」。カジュアルな着物には、名古屋帯で「一重太鼓(いちじゅうだいこ)」にそれぞれ結ぶのが一般的なコーディネートです。

着物を着る時に一番時間がかかるのが、帯を結ぶ時ですが、キモノフィットの帯は、身体に巻き付けるだけで簡単に美しい帯が結べます。

角だし(つのだし)

角だし(つのだし)結び

「角だし」は江戸時代にできた帯の結び方の一種です。

紬(つむぎ)や小紋(こもん)などカジュアルな着物を着る時に結びます。

カジュアルなお洒落を楽しむ時の帯結びなので、フォーマルな装いには適していません。

キモノフィットの「リバーシブル3Way瞬美帯」では「お太鼓結び」と「角だし結び風」両方のスタイルをリバーシブルで、しかも簡単に結べます!

とんぼ玉

とんぼ玉の帯留め

色のついたガラスで、様々な模様を付けた、穴の開いたガラス玉のことです。

日本に古くから伝わるガラス細工で、古来より装飾品として使われてきました。

キモノフィットでは、とんぼ玉を帯留めとして使用しています。

帯締め(おびじめ)

色々な種類の帯締め(おびじめ)
着物着用時の帯締め(おびじめ)の見え方

帯の中央を締める紐です。

帯の形が崩れないように、締めて固定する大切な役割があります。

帯締めにも着物と同様に格があり、着物と格を合わせるのが基本的な選び方です。

最近では、カジュアルな着こなしの際は、ベルトや革紐を帯締めの代わりに使用して、自由にお洒落を楽しむ方が増えてきました。

帯留め(おびどめ)

帯留め(おびどめ)

帯締めに通して使用する装飾品です。

着物を着るうえで必ず必要なアイテムではなく、洋装のブローチのようにコーディネートのアクセントとして装着します。

帯揚げ(おびあげ)

帯揚げと、帯枕入り帯揚げ

左下: kimono fit®の帯枕入り帯揚げ

右上: 一般的な帯枕

着物着用時の帯の揚げ(おびあげ)の見え方

着物着用時の帯揚げ

帯枕帯枕の紐を隠すために使われる、約160cm×30cmの長方形の布です。

帯と着物の間に結ぶので、コーディネートのアクセントとしても重要な役割を果たしています。

帯揚げを変えるだけでも、着こなしの印象を変えることができます。

キモノフィットの「帯枕入り帯揚げ」は、帯揚げの中にあらかじめ帯枕をセットしているので、帯揚げと帯枕を別々に結ぶ必要がありません。

伊達締め(だてじめ)

マジックテープで固定するタイプの伊達締め(だてじめ)

着物を着る時に使う小物の一種で、細長い帯状のものです。

一般的には、長襦袢(ながじゅばん)を着る時に衿合わせを固定するために1本使い、着物を着る時に衿合わせを固定するために1本、おはしょりの下を整えるために1本使います。

キモノフィットでは、長襦袢の衿合わせに伊達締めは必要ありません。

着物を着る際にもおはしょりの下を整える必要がないため、衿合わせを固定するために1本だけ使います。

市販されている伊達締めは主に3種類です。

1)博多織りの伊達締め、二重に巻いて使用

2)芯の入った化繊の伊達締め、二重に巻いて使う、一部分にゴムを使っているタイプもある

3)全体にゴムを使った伸縮性のある帯をマジックテープで止めるタイプのもの、一重に巻いて使用

キモノフィットでは、マジックテープタイプの伊達締めを使用しています。

帯板(おびいた)

帯板(おびいた)

帯板は、帯を締める際に帯の内側に入れて使います。

帯板を入れることで、帯の前側に不要なしわが入るのを防げます。

帯の種類や目的に合わせて色々な大きさがあります。

キモノフィットでは、帯の中にあらかじめ帯板がセットされていますので、帯板を意識せずに美しく帯を締めることができます。

帯枕(おびまくら)

帯枕と、帯枕入り帯揚げ

左下: kimono fit®の帯枕入り帯揚げ

右上: 一般的な帯揚げ

帯枕は帯結びの形を綺麗に保つために、背中の帯の中に入れる小さなクッションのようなものです。

帯枕の形や大きさを変えることで、帯結びの形を変えることもあります。

キモノフィットの「帯枕入り帯揚げ」は、帯揚げの中にあらかじめ帯枕をセットしているので、帯揚げと帯枕を別々に結ぶ必要がありません。

和装バッグ

和装用のバッグ

着物の装いには、適したバッグがあります。

フォーマルスタイルの着物には、フォーマルバッグを合わせて持つのが一般的です。

カジュアルスタイルの着物の場合は、比較的自由にバッグをコーディネートできます。

フォーマルバッグ

フォーマル用の和装バッグ

フォーマルスタイルの着物を着る時に使用するハンドバッグです。

信玄袋(しんげんぶくろ)

信玄袋(しんげんぶくろ)

男性が着物を着る時に使用する巾着型の袋です。

もともとは「合切袋(がっさいぶくろ)」と呼ばれていましたが、戦国武将 武田信玄が、戦へ赴く際に合切袋を小物入れとして使っていたことから信玄袋と呼ばれるようになったという説があります。

襦袢(じゅばん)

kimono fit®の長襦袢ドレス(ながじゅばんどれす)

着物の下に着用し、着姿を美しく整えるための土台としての役割を果たします。

襦袢を着用することで、着物が直接肌に触れないため、着物に汗や垢が付くことを防ぐ役割もあります。

襦袢には「長襦袢(ながじゅばん)」「肌襦袢(はだじゅばん)」「半襦袢(はんじゅばん)」の3種類があります。

着物と同様に長襦袢にもフォーマル用と、カジュアル用が有る他、季節に合わせて夏用と、春秋冬用があります。

キモノフィットの長襦袢ドレスは春秋冬用で、衿と袖を付け替えることでフォーマルとカジュアル両方にお使いいただけます。

夏用には長襦袢ワンピースがございます。

羽織(はおり)

男性用の羽織

男性用: 羽織

女性の道行コート

女性: 道行コート

女性の道中着(どうちゅうぎ)

女性用: 道中着

着物の上に着る、上着のようなものです。

男性用と女性用では、羽織の使い道が異なります。

男性用

戦に出陣する際、武将が鎧の上に羽織った「陣羽織(じんばおり)」という、袖のない羽織モノが由来とされています。

羽織は男性にのみ着用が許されていました。

江戸時代後期には「紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)」が男性の正装として一般的になりました。

正装以外でも、着物と同じ生地で仕立てた羽織を着用することもあります。

羽織を着ることで、きちんと感がでますので、スーツのジャケットを着る感覚に似ています。

女性用

もともと男性しか着ることができなかった羽織ですが、明治以降に女性も着用できるようになりました。

男性は正装の際に羽織を着用しますが、女性の正装である留袖(とめそで)・振袖(ふりそで)・訪問着(ほうもんぎ)に羽織を着ることは在りません。

女性が羽織を着る目的は、防寒・防汚・おしゃれが一般的です。

カーディガン感覚で着用する羽織は室内でも着用できます。

一方、コートとして着用する羽織の一種「道行コート(みちゆきこーと)・道中着(どうちゅうぎ)」などは室内に入る際に脱ぐのがマナーです。

袴(はかま)

男性用の袴

着物の上から、下半身に穿いて着用する衣類のことです。

現代の袴の形になったのは、鎌倉時代(武家の時代)からといわれています。

乗馬用の袴、剣道や弓道などの武道用の袴、侍が遠出をするときに使ったとされる野袴(のばかま)など様々な袴が考案されました。

現代着用されている袴は主に2種類です。

馬乗袴(うまのりばかま)

ズボンのように二股に分かれており、足さばきがよく動きやすいという特徴があります。

行燈袴(あんどんばかま)

スカートのような筒状で、馬乗袴と比べると動きやすさは劣ります。

お手洗いへ行く際に便利という利点があります。

「馬乗袴」「行燈袴」どちらも礼装として着用することができます。

礼装として着用する袴は、正絹で作られた袴専用の生地で仕立てます。

普段着やお稽古事には、ポリエステルで仕立てた袴ですとお手入れが楽で重宝されています。

キモノフィットでは、男性の着物フルセットにポリエステル製のがセットとなっております。

着流し(きながし)

男性の着流しスタイル

襦袢の上に着物を着て、帯を締めただけの、カジュアルなスタイルです。

羽織も、も着用しないため、男性のカジュアルな和装として、日常的に気軽にお召いただけます。

洋装に例えるなら、チノパンにポロシャツを着る感覚に近いかと思います。

羽織袴(はおりはかま)

男性の羽織袴(はおりはかま)スタイル

羽織袴とは着流しの上から羽織と袴を着用したスタイルのことです。

男性の和装における正式な服装です。

家紋の入らない着流しと、家紋の入らない羽織での羽織袴スタイルは洋装でのスーツスタイルと感覚が似ています。

お食事会や、カジュアルなパーティー、観劇など「よそゆきのお洒落」をしてお出かけする際に適したスタイルです。

キモノフィットでお取り扱いしている男性用の着物フルセットはこのタイプに該当します。

紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)

正面から見た、紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)
背中から見た、紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)

家紋を入れた着物と羽織のコーディネートで、家紋の数が増えるほどフォーマルになります。

第一礼装の「黒紋付羽織袴(くろもんつきはかま)」は、家紋を5つ入れた黒い着流しに、同じく家紋を5ついれた羽織を着用し、縦縞のを穿いたスタイルです。

洋装では、モーニングや燕尾服(えんびふく)に当たります。

日本国内では主に、結婚式を挙げる際、新郎が着用します。

国際的にはフォーマルな式典で着用され、ノーベル賞授賞式ではナショナルドレス(民族衣装)として認められているスタイルです。

紋付(もんつき)

色々な種類の家紋

着物や羽織に家紋を入れたものを「紋付」といいます。

家紋の数で着物の格が変化し、数が多いほど格が高いとされています。

一つ紋:背中に一つ家紋が入る

三つ紋:背中に一つ、両袖の後ろ側にそれぞれ一つずつ家紋が入る

五つ紋:背中に一つ、両袖の後ろ側にそれぞれ一つずつ、前側の両肩にそれぞれ一つずつ家紋が入る

家紋の入れ方には、生地を白く染抜く「染抜き紋(そめぬきもん)」と家紋を刺繍で入れる「縫い紋(ぬいもん)」の2種類があり、染抜き紋の方が、格が高いとされています。

キモノフィットの商品は紋付ではありませんが、もし家紋を入れたい場合は刺繍でお入れすることが可能です。

ご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

半衿(はんえり)

色々な種類の半襟
着物着用時の半襟の見え方

着物を着る際は、着物の下に「襦袢(じゅばん)」という洋服でいうインナーを着用します。

半衿は、長さ100cm~110cm、幅15cm~20cm程の長方形の布で出来ており、襦袢の衿に縫い付けて使用します。

衿元は汗や皮脂、お化粧品や整髪料などで汚れやすい部分です。

半衿には、着物を汚れから保護する役割があります。

着物を着替えるたびに半衿を付け替えることで、着物を清潔に着られます。

色柄は白が一般的ですが、様々な色柄のものもあり、着物とのコーディネートを楽しめます。

一般的にはフォーマルな着物には白い半衿を合わせます。

カジュアルなコーディネートの場合には、色柄もの・レース素材・ビーズ刺繍など幅広く合わせることができます。

キモノフィットの半衿は、マジックテープで長襦袢ドレスに着脱できるので、お洗濯も簡単!

フォーマル用の縮緬素材(ちりめんそざい)と、カジュアル用のレース素材の2種類がございます。

着丈(きたけ)

着物の着丈は、着用時の着物の丈の長さ

着物を着た際の、丈の長さのことです。

採寸方法は、首の付けの大きな骨(第7頸椎)から、床に着くまで垂直に測ります。

身丈(みたけ)

着物の身丈は、着物そのものの長さ

着物そのものの長さのことです。

女性の場合は、着丈におはしょりの長さを足した分が身丈となります。

男性の場合は、おはしょりが無いため、着丈と身丈が同じ長さになります。

一般的に、女性の着物の身丈は、身長と同じ長さが丁度よいとされています。

キモノフィットは、おはしょりと着物を別々にお作りしているので、女性の場合でも着丈と身丈が同じ長さでお仕立てしております。

おはしょり

おはしょり

漢字では「お端折り」と書きます。

帯の下に出ている、着物を折り返してある部分のことです。

女性の着物の丈は、着丈よりも長く作られています。

(この着物の長さは「身丈」といいます)

そのため着物を着る際には、着物の裾が床に着かないように、長さを調整する必要があります。

着物を腰のあたりで折り返し、紐で固定することで、丁度よい丈に調整します。

おはしょりを綺麗につくるには、高度な着付けの技術が必要です。

キモノフィットでは、着物とおはしょりを別々に作ることで、高度な着付け技術が無くても美しいおはしょりを作れます。

腰紐(こしひも)

色々な素材の、腰紐(こしひも)

着物を着付ける際に使用する、幅3.5cm~5.5cm×長さ175cm~220cmの細長い帯状の紐です。

主な用途は次の通りです。

①着崩れを防ぐために着物の衿元を固定する

襦袢の着用

③おはしょりを作る

④おはしょりの形を整えて固定する

⑤帯を結ぶ過程で、帯を固定するための仮留め

着付けの際に使用する腰紐の本数は、人によって異なります。

少ない場合は2本、多い場合は6本使う場合もあります。

キモノフィットでは、腰ひもを1本も使わず着物を着られるので、一般的な着物と比べて締め付け感が無く、長時間着ていても疲れません。

衿芯(えりしん)

衿芯

着物を着た際に、衿の形を綺麗に保つために使うアイテムです。

一般的には、襦袢に付けた半衿の内側に挿し入れて使います。

素材は薄いプラスチック製のもの、メッシュ状のものなど何種類かあり、硬さや形など好みで使い分けます。

キモノフィットでは、長襦袢ドレスの中にあらかじめ衿芯がセットされています。

長襦袢ドレスをお洗濯する際には、取り外すことも可能です。

足袋(たび)

足袋(たび)

着物を着る時に履く、靴下のような役割をする衣類です。

足袋の指先は親指を入れる部分と、他の4本の指を入れる部分とで2つに分かれています。

2つに分かれていることで、草履や下駄を履いた際に、指先で鼻緒(はなお)を挟めます。